モバイル回線の知識

【弱い電波を改善】プロが選ぶおすすめWi-Fiブースター|仕組みと選び方を解説

【弱い電波を改善】プロが選ぶおすすめWi-Fiブースター|仕組みと選び方を解説

テレワークからエンターテインメントまで、多くのものがオンライン化され、とにかくネットを使う時間が増えましたよね。

そのためか、少しでもネット環境を良くしようと思われる方が増えています。

もし、数千円で弱いWi-Fi電波を改善できたらどうでしょうか?

トミー
トミー
このページではプロの通信技術者がおすすめする、Wi-Fiブースターの選び方をご紹介しています。

Wi-Fi電波が弱くて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

トミー

この記事の著者:トミー(ネットワーク・移動体通信エンジニア)

通信業界22年目、現役の移動体通信技術者です。
これまでに3Gの周波数再編や4G LTEの立ち上げ、災害で使用できなくなったネットワークの復旧対応、東京オリンピック・パラリンピック競技会場、EXPO 2025 大阪・関西万博のネットワーク構築計画推進、BWAのエリア構築などを行い、北海道から沖縄まで日本全国のモバイル通信を陰で支えてきました。現在は5Gのエリア構築に深く携わっています。これまでに構築した回線数は累計10万件以上です。総務省認定:第一級陸上特殊無線技士(関東総合通信局 免許番号:ABXJ01740)一般財団法人 インターネット協会 賛助会員 » 著者プロフィール詳細

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【仕組みを解説】Wi-Fiブースターとは?本当に効果はある?

【仕組みを解説】Wi-Fiブースターとは?本当に効果はある?

Wi-Fiブースターは、中継機やリピーター、レピーター、エクステンダーなどとも言われます。

その名の通り弱いWi-Fi電波をブースト(増強)させたり、電波を中継(リピート)してより遠くまで届けたりします。

色々な表現がされていますが、やっていることは同じです。

Wi-Fi親機の電波を増幅させるので、ブースター単体で利用することはできません。

WiFiブースター利用時の構成イメージ

Wi-Fiブースター利用時の構成イメージ

スマホなどの移動体通信の世界でも、弱くなった基地局の電波を増強させるための設備としてリピーター局(中継局)を設置します。

地形や周辺環境などにより、大きな設備を置くことができない場合に、比較的簡素な設備で電波を増強できるため使用します。

これにより、入り組んだ電波の届きにくい場所や、より遠方までスマホの電波を届けることができるようになります。

トミー
トミー
本当に効果はあるんですか?という質問を受けますが、このようにちゃんと効果はあります。

電波は目に見えないので、半信半疑になる気持ちも確かに分かります(笑)

Wi-Fiの電波なら何でも有効なので、モバイルWi-Fiの電波を中継するためにも使用できますよ。

Wi-Fiブースターの上手な選び方

WiFi ブースターの上手な選び方

トミー
トミー
Wi-Fiブースターを選ぶ際に重要なポイントを解説します。

確認のポイントとしては、以下の3点を必ず確認するようにしましょう。

ここを確認!

  1. 対応しているWi-Fiの通信規格
  2. デュアルバンド同時利用機種か
  3. 本体の形状と設置方法を確認しよう

対応しているWi-Fi 通信規格を確認しよう

Wi-Fiの通信規格はいくつかあり、IEEE 802.11be (Wi-Fi 7)が最新の規格です。

Wi-Fi 6Eでは2.4/5GHzに加え、6GHzに対応していますが、まだ対応している機種は多くないです。

Wi-Fi 6か7に対応していることが望ましいですが、最低でもWi-Fi 5に対応している機種を選ぶようにしましょう。

Wi-Fi通信規格 周波数 最大通信速度
IEEE 802.11be
(Wi-Fi 7)
2.4/5GHz
6GHz
46Gbps
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi 6E)
2.4/5GHz
6GHz
9.6Gbps
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi 6)
2.4/5GHz 9.6Gbps
IEEE 802.11ac
(Wi-Fi 5)
5GHz 6.9Gbps
IEEE 802.11n
(Wi-Fi 4)
2.4/5GHz 600Mbps
IEEE 802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE 802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE 802.11b 2.4GHz 11Mbps

デュアルバンド同時利用可能か確認しよう

Wi-Fiの電波は、現在2.4GHz帯と5GHz帯の2バンドが主流です。

最近の機種であればこの2バンドを使用できることが多いですが、同時利用できる機種を選ぶことが重要です。

中継機は同じ周波数で送信と受信を同時にできないため、同時に1バンドしか使用できない機種だと通信速度が落ちてしまいます。

デュアルバンドの同時利用ができる機種だと、周波数を分けて同時に送受信を行うため、通信速度を下げずに電波を中継することができます。

トミー
トミー
2.4/5GHzのデュアルバンドに対応しているブースターを選ぶようにしましょう。

本体の形状と設置方法を確認しよう

壁のコンセントに本体をそのまま刺すタイプが多いので、形状によっては装着した際にコンセントの2穴が塞がってしまう場合もあります。

この点に気を付けるようにしましょう。

効果的な設置場所と気を付けるべき点は?

効果的な設置場所と気を付けるべき点は?

前述の通り、Wi-Fiブースターは元々良い状態の電波をより良くするものではなく、悪い電波を改善させるためのものです。

結果として通信品質が改善され、通信速度が速くなるという事はありますが、直接的に通信速度を速くさせる効果はありません。

トミー
トミー
効果的な設置場所と気を付けるべき点を解説します。

Wi-Fi電波が弱くなる付近で設置する

設置場所は、Wi-Fi電波が弱くなるポイントを探して、その付近で電波を増強させてあげる必要があります。

親機(ルーター)の設置場所から、PCスマホなどを利用する場所までの間で、扇のマークを確認しながら電波が弱くなるポイントを探してみましょう。

設置場所のポイントとしては、電波が弱くなるポイントの少し手前に設置するのが理想です。

WiFiの扇マーク

Wi-Fiの扇マーク

電波干渉に気を付ける

前述の通り、Wi-Fiの電波には2.4GHz帯と5GHz帯があります。

2.4GHzの電波は家電(電子レンジなど)やBluetoothなどと同じ周波数を使用するため同時利用で電波干渉が起こりやすくなります。

5GHzの電波用途は家庭内ではWi-Fiのみなので、他の家電と電波干渉が起きません。

ブースターだけではなくWi-Fii利用全般の注意点として、電波干渉を起こしそうな物が近くにある場合は、場所を変えるか5GHzを使用することで電波干渉を回避できます。

宅内の構造も考慮する

設置場所はご自宅内の構造も考慮する必要があります。

もうひとつ電波の話ですが、電波の基本的な特性として5GHzは電波の直進性が高いため障害物に弱いという特性があります。

お部屋の入り組んだ場所へ電波を届けたい場合や、1Fから2Fなど階を隔てて電波を届けたい場合などは、2.4GHzの方が障害物を回り込むため良いです。

ご自宅が広い場合は、家の中心近くに設置してみたり、階段の近くに設置してみたり、電波が弱くなる場所を探しながら色々と試してみてください。

トミー
トミー
以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください(長いのでご注意ください)
周波数を使い分けてモバイルWiFiの性能を最大限に引き出す方法

続きを見る

プロが選ぶおすすめWi-Fiブースター

プロが選ぶおすすめWi-Fiブースター

トミー
トミー
通信技術者の僕がおすすめする、Wi-Fiブースターをご紹介します。数ある中から、悩みに悩んで3つに厳選しました。

現在、日本の市場で流通している製品は、以下のメーカー物が多いです。

各メーカーの特性を最初に見てみましょう。

  • BUFFALO(日本):Wi-Fi関連機器の研究開発にとても力を入れている
  • NEC(日本):移動体通信業界でも評価は高く安定している
  • ELECOM、アイ・オー・データ(日本):安価で手頃なプロダクトを多く手掛ける
  • TP-Link(中国):個人・中小企業向けの通信機器メーカー

1.BUFFALO WEX-3000AX4/N

最大転送速度:2401+573Mbps

Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応したハイパワータイプのWi-Fi中継機です。5GHz帯は最大2401Mbps、2.4GHz帯は最大573Mbpsの理論値に対応しています。

ビームフォーミングやWi-Fi EasyMeshにも対応しており、Wi-Fiの届きにくい部屋や階が違う場所でも、通信エリアを広げたい場合に使いやすいモデルです。

Amazonで確認する

対応Wi-Fi通信規格 IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
最大転送速度 5GHz:2401Mbps
2.4GHz:573Mbps
デュアルバンド同時利用 可能
有線LANポート 1000/100/10Mbps×1

2.BUFFALO WEX-3000AX4EA/N

最大転送速度:2401+573Mbps

Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)に対応した、外部アンテナ搭載タイプのWi-Fi中継機です。5GHz帯は最大2401Mbps、2.4GHz帯は最大573Mbpsの理論値に対応しています。

可動式の外部アンテナを搭載しているため、電波を届けたい方向に合わせてアンテナの向きを調整しやすいのが特徴です。ビームフォーミング、デュアルバンド同時接続、Wi-Fi EasyMeshにも対応しています。

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対応Wi-Fi通信規格 IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b
最大転送速度 5GHz:2401Mbps
2.4GHz:573Mbps
デュアルバンド同時利用 可能
有線LANポート 1000/100/10Mbps×1

3.BUFFALO WEX-1166DHPL/N

最大転送速度:866+300Mbps

Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)に対応したコンセント直挿しタイプのWi-Fi中継機です。5GHz帯は最大866Mbps、2.4GHz帯は最大300Mbpsの理論値に対応しています。

Wi-Fi 6には非対応ですが、価格を抑えながらWi-Fiの届く範囲を広げたい場合に選びやすいモデルです。ビームフォーミングにも対応しており、対応端末との通信では安定性の向上が期待できます。

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対応Wi-Fi通信規格 IEEE802.11ac/n/a/g/b
最大転送速度 5GHz:866Mbps
2.4GHz:300Mbps
デュアルバンド同時利用 可能
有線LANポート 100/10Mbps×1

(まとめ)Wi-Fiブースターの仕組みと選び方

まとめ

トミー
トミー
最後にこの記事のまとめをします。

まとめ

  • 弱いWi-Fi電波をブースト(増強)させたり、電波を中継(リピート)してより遠くまで届けたりします。
  • Wi-Fiブースターは元々良い状態の電波をより良くするものではなく、悪い電波を改善させるためのものです。
  • 結果として通信品質が改善され、通信速度が速くなるという事はありますが、直接的に通信速度を速くさせる効果はありません。
  • Wi-Fiの電波は、2.4GHz帯と5GHz帯の2バンドがあります(まだ対応機種は少ないですが6GHzもあり)
  • 中継機は同じ周波数で送信と受信を同時にできないため、同時に1バンドしか使用できない機種だと通信速度が落ちてしまいます。同時利用できる機種を選ぶことが重要です。

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  • この記事を書いた人

トミー

通信業界に約20年以上身を置く現役の通信技術者です。 販売代理店での固定系回線販売や、プロバイダーでのテクニカルサポート業務を経て技術畑に転身。 現在はモバイルネットワークに関わる業務に約18年従事し、無線通信や通信基地局向けの光回線、IPネットワーク等の技術と日々向き合っています。 これまでに累計10万回線を超えるネットワーク構築を手掛けてきました。 このサイトでは、快適な通信環境を整えるための情報を、簡潔に噛み砕いて分かりやすく伝える事を心がけています。 総務省認定:第一級陸上特殊無線技士(関東総合通信局 免許番号:ABXJ01740)一般財団法人インターネット協会 賛助会員 » プロフィール詳細

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